Favorite songs of mine from Ireland, Scotland, … and Japan

気がついたらアイルランドとスコットランドの曲にはまっていた日本人が気が向いたときに歌詞と訳を載せています

TITLE: The Auld Triangle(ジ・オールド・トライアングル)
AUTHOR: Dominic Behan(ドミニク・ビーアン)
PERFORMER: The Dubliners(ザ・ダブリナーズ)


題名となっているのは、古いトライアングルです。昔、小学校に通っていたころ音楽の授業でトライアングルをチーンとかチリーンと鳴らした記憶があります。

今回のトライアングルはおそらく鉄も錆びて澄んだ音色は奏でなかったのではないでしょうか。ある刑務所の囚人を起こすために使われていたといわれている大きな鉄製の古びたトライアングル、いや、三角形のものです。

その刑務所の名はマウントジョイ刑務所(Mountjoy Prison)といい、アイルランドはダブリンのロイヤル・カナル(the Royal Canal)沿いにあります。

以前アイルランドは大英帝国の支配下にありました。当然他国の支配下にあれば独立したいと思うのが世の常。強硬な手段に訴える輩も出てくるのが世の常。有無を言わせず刑務所に叩き込むのも定石。そんな昔の刑務所でのお話です。

作者とされるドミニク・ビーアン(Dominic Behan: 1928-1989)の兄、ブレンダン・ビーアン(Brendan Behan: 1923-1964)も何らかの「犯罪」を犯し収容された、そんな一人だったそうです。


the Royal Canal: ザ・ロイヤル・カナル、ダブリンを流れるリフィー川に注ぐ運河の名


 
A hungry feeling came o’er me stealing
All the mice were squealing in my prison cell
And the auld triangle went jingle jangle
All along the banks of the Royal Canal

To begin the morning, the screw was bawling
Get up you bowsie and clean up your cell
And the auld triangle went jingle jangle
All along the banks of the Royal Canal

The lag was sleeping, humpy gussy was peeping
As I lay there weeping for my girl Sal
And the auld triangle went jingle jangle
All along the banks of the Royal Canal

Up in the female prison there are seventy five women
And among them I wish I did dwell
Then the auld triangle could go jingle jangle
All along the banks of the Royal Canal

All along the banks of the Royal Canal


腹が減りすぎて盗みをしたら
牢屋の中じゃあネズミがチューチュー
おんぼろトライアングルがチリンチリン
塀の向こうはロイヤル・カナル

朝が来ると看守がどなる
虫けら、起きろ、掃除しろ
おんぼろトライアングルがチリンチリン
塀の向こうはロイヤル・カナル

横になる囚人に覗いてくるホモ野郎
サルのことを思って泣いているのに
おんぼろトライアングルがチリンチリン
塀の向こうはロイヤル・カナル

上の階には女が75人だって
あの中で囲まれて暮らせれば
おんぼろトライアングルもチリンチリンかな
塀の向こうはロイヤル・カナル

塀の向こうはロイヤル・カナル


◆ ザ・ダブリナーズ(ルーク・ケリー)

◆ ザ・ダブリナーズ(ロニー・ドリュー)

◆ ザ・ポーグス(シェーン・マガウワン)

◆ ザ・ダブリナーズ(ロニー・ドリュー、アイルランドのテレビ番組『ザ・レイト・レイト・ショー(司会ゲイ・バーン)』より、キアラン・バーク最後の出演シーン、立って歌う若者の中にザ・ポーグスのシェーン・マガウワンとU2のボノの姿が見える)


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