Favorite songs of mine from Ireland, Scotland, … and Japan

気がついたらアイルランドとスコットランドの曲にはまっていた日本人が気が向いたときに歌詞と訳を載せています

TITLE: Debris (デブリー)
AUTHOR: Ronnie Lane (ロニー・レーン)
PERFORMER: The Faces (ザ・フェイセズ)


多発性硬化症との闘病もむなしく、1997年に51歳という若さで惜しまれつつこの世を去ったロニー・レーン(Ronnie Lane: 1946-1997)の「デブリー(Debris)」です。

フェイセズ(The Faces)の1971年ワーナー・ブラザーズから出た「馬の耳に念仏(A Nod Is As Good As A Wink… To A Blind Horse)」というアルバムに収録されています。

フェイセズはロッド・スチュワート(Rod Stewart: 1945-)がボーカルを担当していることが多いのですが、この曲は作者のロニー・レーンがリード・ボーカルです。

いつ聴いても、いい曲だなあって思います。ところで、この詞にでてくる”you”って父親なのでしょうね。つましくも逞しい生活感の中に、父親への愛情。なぜか、ほっとしてしまいます。


I left you on the debris
At the Sunday morning market
You was sorting through the odds and ends
You was looking for a bargain

I heard your footsteps at the front door
And that old familiar love song
‘Cause you knew you’d find me waiting there
At the top of the stairs

I went there and back
Just to see how far it was
And you, you tried to tell me
But I had to learn for myself

There’s more trouble at the depot
With the general workers union
And you said they’ll never change a thing
Well they won’t fight and they’re not working

Oh you was my hero
How you are my good friend
I’ve been there and back
And I know how far it is

But I left you on the debris
Now we both know you got no money
And I wonder what you would have done
Without me hanging around


僕だけ先に帰ったがらくた市
日曜日の朝市だったよね
がらくたいろいろ選り分けて
掘り出し物探してたんだよね

玄関から足音聞こえたよ
あの懐かしいラブソングも
階段に座って待ってるって
わかってたからだよね

一緒に行っては帰って来て
どれぐらいかかるかなって
教えてくれようとしたんだよね
でも僕一人で分からなきゃ

工場で労働組合と
トラブルが多くなったときも
何一つ変わらないって言ってたね
戦う気も働く気もないって

ぼくの憧れだったんだ
こんなに仲がいいのに
家との往復何度もしたけど
どれだけ遠いか分かったよ

でも僕だけ先に帰ってきたがらくた市
お金がなかったのはぼくも分かるよ
でも僕が一緒にいなかったら
何をしてたんだろうね


◆ ザ・フェイセズ(ロニー・レーン)


Comments

“Debris
デブリー” への4件のフィードバック

  1. ロニー・レインが大好きで何百回も聞いたのですが、歌詞を良く知りませんでした。昔のイングランドのワーキング・クラスの感じが良く伝わってくる素晴らしい詩ですね。

    1. コメントありがとうございます。
      その通りだと思います。人間臭さもロニーの魅力の一つだと思っています。

  2. マサルのアバター
    マサル

    はじめまして!今朝、デブリを聴いていて、何について歌ってるんだろう?と気になりスマホで検索して、このページを拝見しました!素敵な訳詞、ありがとうございました!なんだか昨日訪ねたあきる野のカフェを思い出しました

    1. nortackのアバター

      コメントありがとうございます。
      何度かあきる野へはドライブで行ったことがありますが、風景と時の流れとこの曲がうまくマッチした感じがいいですね。

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