Favorite songs of mine from Ireland, Scotland, … and Japan

気がついたらアイルランドとスコットランドの曲にはまっていた日本人が気が向いたときに歌詞と訳を載せています

TITLE: The Shoals Of Herring(ザ・ショールズ・オブ・ヘリング)
AUTHOR: Ewan MacColl(イワン・マッコール)
PERFORMER: Ewan MacColl(イワン・マッコール)


イングランド東岸の元漁師から聞き取り調査をして、イワン・マッコールがまとめた曲です。その様子はBBCの『シンギング・ザ・フィッシング』というドキュメンタリーになって1960年に放送されたそうです。

ニシンといえば、ソーラン節か御殿が連想されます。日本もイングランドもニシン漁には適した位置にあるといえるでしょうが、カモメにきいたのもニシン御殿が建ったのも過去のこと。

漁獲量は明治時代を最盛期に見る影もなく減りました。自分の食べる分だけとって...というわけにはいきません。

ただ、海に生きる海の男は、一生海に生きなければならないのでしょう。海が怒ろうが、荒れ狂おうが、襲ってこようが、すべてを承知で生きていくんだと思います。


Yarmouth: ヤーマス、グレート・ヤーマス(Great Yarmouth)、イングランドのニューフォーク地方にある港町
the Sward: ザ・スウォード、全く不明
the Broken Bank: ザ・ブロークン・バンク、ドガー・バンク(Dogger Bank)ならイングランド東岸100キロ沖に位置する深さ約20メートル、面積15000平方キロメートルの浅くなった箇所をいうが、ブロークン・バンクがどこのことを指しているのかは分からずじまい
Shields: シールズ、ノース・シールズ(North Shields)、タイン川の北岸の港町のことか
the Dover Straits: ザ・ドーバー・ストレイツ、ドーバー海峡、イギリスとフランスを挟む海峡の中でも狭くなった箇所、よくあることだが、フランス側からはカレー海峡と呼ばれる
the Faroe Islands: ザ・フェロー・アイランズ、フェロー諸島、現在デンマークの自治領でスコットランド、ノルウェー、アイスランドの北大西洋上中間地点にある複数の島


With our nets and gear we’re faring
On the wild and wasteful ocean
It’s there on the deep that we harvest and reap our bread
As we hunt the bonny shoals of herring

O, it was a fine and a pleasant day
Out of Yarmouth harbour I was faring
As a cabin boy on a sailing lugger
For to go and hunt the shoals of herring

O, the work was hard and the hours were long
And the treatment sure it took some bearing
There was little kindness and the kicks were many
As we hunted for the shoals of herring

O, we fished the Sward and the Broken Bank
I was a cook and I’d a quarter-sharing
And I used to sleep standing on me feet
And I’d dream about the shoals of herring

Well, we left the home grounds in the month of June
And to canny Shields we soon was bearing
With a hundred cran of the silver darlings
That we’d taken from the shoals of herring

Now you’re up on deck, you’re a fisherman
You can swear and show a manly bearing
Take your turn on watch with the other fellows
While you’re searching for the shoals of herring

In the stormy seas and the living gales
Just to earn your daily bread you’re daring
From the Dover Straits to the Faroe Islands
As you’re following the shoals of herring

Well, I earned me keep and I paid me way
And I earned the gear that I was wearing
Sailed a million miles, caught ten million fishes
We was sailing after shoals of herring

You’re net rope man now, boy, you’re on the move
And you’re learning all about sea faring
That’s your education scraps of navigation
As you hunt the bonny shoals of herring

Night and day the seas were daring
Come wind or calm or winter gales
Sweating or cold, growing up, growing old, or dying
As you hunt the bonny shoals of herring


網や道具を積んで行くんだ
手付かずの恵み豊かな海に
海の底から日々の糧を手に入れる
見事なニシンの群れを追いかけて

見事に晴れ渡る空のもと
ヤーマスの港から出航だ
漁船に乗った下っ端だけど
ニシンの群れを追っていく

仕事は辛いし時間もかかる
何をされようが我慢が必要
優しさもなく何度も蹴られて
ニシンの群れを追っていく

漁場はスウォード、ブロークンバンク
飯炊きの取り分は4分の1
突っ立ったまま寝てしまい
ニシンの群れの夢を見る

6月になると漁場を離れ
我がシールズの港に帰る
10万もある銀の延べ棒は
元をたどればニシンの群れよ

漁師だったら甲板にあがれ
これぞ男をみせてやれ
かわるがわるで目を離すなよ
ニシンの群れを見つけるまでは

荒れ狂う波や嵐に負けず
なりふり構わず飯代稼ぐ
ドーバー海峡からフェロー諸島
ニシンの群れを追っかけていく

食いぶち稼ぎ払うもの払って
体にまとう装備代を稼ぐ
距離100万マイルで1000万匹
ニシンの群れのあとを追う

綱引けるんなら体を止めるな
海の仕事を残らず覚えろ
これぞ学校、船の操作も覚えつつ
見事なニシンの群れを追っていく

昼夜となく海と戦う
風凪嵐も来るなら来い
生きるか死ぬかで汗水流して
見事なニシンの群れを追いかける


◆ イワン・マッコール

◆ ルーク・ケリー

◆ ザ・コリーズ(ロイ・ウイリアムソン)

◆ ザ・クランシー・ブラザーズ・アンド・トミー・メーカム


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