Favorite songs of mine from Ireland, Scotland, … and Japan

気がついたらアイルランドとスコットランドの曲にはまっていた日本人が気が向いたときに歌詞と訳を載せています

TITLE: The Rare Ould Times(ザ・レア・オールド・タイムズ)
AUTHOR: Pete St. John(ピート・セント・ジョン)
PERFORMER: The Dublin City Ramblers(ザ・ダブリン・シティー・ランブラーズ)


「ダブリン・イン・ザ・レア・オールド・タイムズ(Dublin In The Rare Ould Times)」をはじめ、さまざまなタイトルでさまざまなアーチストによって歌われている曲です。

この曲の中に「リンガリンガロージー」という、わらべ歌っぽい歌詞がでてきます。俗にナーサリー・ライムとよばれるもので、マザー・グースの中にも収録されています。

Ring-a-ring o’ roses,
A pocket full of posies,
A-tishoo! A-tishoo!
We all fall down.

クルクル回ってバラの花
ポケットいっぱい花の束
ハックション、ハクショーン
みんな倒れて転んだ

「教養書」を読むと、いろいろな説があって非常に勉強になりますが、輪になって踊っている子供たちにはそんなことは関係ありません。そこに意味づけをしたがるのが大人、体を動かすのが子供、そして、一歩離れたところから「客観的に」現象を捉えてひとり悦に入る愚かな大人がここに一人います。

残念なことに作者のピート・セント・ジョンは2022年3月12日に亡くなりました。


Dublin: ダブリン、アイルランド共和国の首都
Pimlico: ピムリコ、ダブリン市内にある地区
child of Mary: チャイルド・オブ・メアリー、マリア様の子供
the rebel Liberties: ザ・レベル・リバーティーズ、ダブリン市内南西部にあるリバティー地区にrebel「反抗的な」がついたもの
Birmingham: バーミンガム、イングランド中西部にある都市
the Pillar: ザ・ピラー、ネルソン将軍がトラファルガーの海戦で勝利したことを称えるために当時英国統治下であったダブリンに19世紀初頭に造られた塔で1960年代に破壊された
the Met: ザ・メット、ダブリン市内にかつてあったホテル・メトロポール(the Hotel Metropole)
the Royal: ザ・ロイヤル、イングランドやアイルランドにあった劇場シアター・ロイヤル(Theatre Royal)
Anna Liffey: アナ・リフィー、ダブリンを流れるリフィー川に愛称をつけた呼び名
the Quay: ザ・ケイ、リフィー川に面した地域


Raised on songs and stories
Heroes of renown
The passing tales and glories
That once was Dublin Town
The hallowed halls and houses
The haunting children’s rhymes
That once was Dublin City
In the rare ould times

Ring a ring a rosey
As the light declines
I remember Dublin City
In the rare ould times

My name it is Sean Dempsey
As Dublin as could be
Born hard and late in Pimlico
In a house that ceased to be
By trade I was a cooper
Lost out to redundancy
Like my house that fell to progress
My trade’s a memory

And I courted Peggy Dignam
As pretty as you please
A rogue and child of Mary
From the rebel Liberties
I lost her to a student chap
With skin as black as coal
When he took her off to Birmingham
She took away my soul

Ring a ring a rosey
As the light declines
I remember Dublin City
In the rare ould times

The years have made me bitter
The gargle’s dimmed my brain
‘Cause Dublin keeps on changing
And nothing seems the same
The Pillar and the Met have gone
The Royal long since pulled down
As the grey unyielding concrete
Makes a city of my town

Ring a ring a rosey
As the light declines
I remember Dublin City
In the rare ould times

Fare thee well sweet Anna Liffey
I can no longer stay
And watch the new glass cages
That spring up along the Quay
My mind’s too full of memories
Too old to hear new chimes
I’m part of what was Dublin
In the rare ould times

Ring a ring a rosey
As the light declines
I remember Dublin City
In the rare ould times

Ring a ring a rosey
As the light declines
I remember Dublin City
In the rare ould times


子供の頃に聞いた歌
あの英雄の物語
過ぎ行く栄光物語が
昔のダブリンを物語る
あの聖堂や家の町並みや
耳朶に残る子供たちの歌声が
まさに昔のダブリンそのもの
もう戻らない懐かしき日々

リンガリンガロージー
灯りがひとつまた消える
思い出のダブリン
もう戻らない懐かしき日々

いかにもダブリンっ子らしい
名前はショーン・デンプシー
難産で生まれてきた
ピムリコの家は今はもうない
樽づくり職人の仕事も
人員整理でクビになり
変わりゆく我が家と同じように
仕事も思い出になっていく

ものすごくかわいくて
告白したペギー・ダイグナムは
リバティー地区で生まれた
マリア様のおてんば娘
炭みたいに黒い学生に
とられてしまったペギー
バーミンガムに行ってしまった
俺の心も消えてった

リンガリンガロージー
灯りがひとつまた消える
思い出のダブリン
もう戻らない懐かしき日々

年月を重ねて辛くなる
喉を潤すあの水も頭に響く
変わり続けるダブリンに
何一つ同じものはない
ピラーもメットも今はなく
劇場も解体されて幾年月
代わりに灰色コンクリートが
街を都会にかえていく

リンガリンガロージー
灯りがひとつまた消える
思い出のダブリン
もう戻らない懐かしき日々

さらば愛しきアンナ・リフィー
もうここにはいられない
君の両側に次々出てくる
ガラスの籠を見ていられない
頭は思い出で溢れすぎて
新たな鐘はもう聞こえない
体の一部は昔のダブリン
もう戻らない懐かしき日々

リンガリンガロージー
灯りがひとつまた消える
思い出のダブリン
もう戻らない懐かしき日々

リンガリンガロージー
灯りがひとつまた消える
思い出のダブリン
もう戻らない懐かしき日々


◆ ザ・ダブリン・シティー・ランブラーズ(パッツィー・ワッチホーン)

◆ ルーク・ケリー

◆ ザ・ダブリナーズ(ロニー・ドリュー)


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