TITLE: The Night Visiting Song（ザ・ナイト・ビジッティング・ソング）
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PERFORMER: The Dubliners（ザ・ダブリナーズ）
「夜の逢瀬」とでもいいましょうか、嵐を乗り越えて愛するひとのところへ馬で駆けつける男性の話です。
これを歌うザ・ダブリナーズ(The Dubliners)のルーク・ケリー(Luke Kelly: 1940-1984)の姿はなんとも痛ましいのですが、それもそのはず、1980年にステージで倒れ脳腫瘍と診断されます。その後、復帰してからの映像が今回ご紹介しているものです。
結局、願いかなわず1984年1月30日に43年間の生涯を閉じることになります。
私はこの映像をなかなか最後まで見ることが出来ず、いつも途中で閉じるをクリックしていましたが、意を決して最後まで見ると、演奏終了後の余韻の何と感動的なこと。
これは何よりルーク・ケリーのファンであるからこその贅沢でしょう。街行く一万人に見せたからって何人感動してくれるでしょうか。
人それぞれ感動するものはちがっていいはずです。
I must away now, I can no longer tarry
This morning’s tempest I have to cross
I must be guided without a stumble
Into the arms I love the most
And when he came to his true love’s dwelling
He knelt down gently upon a stone
And through her window he’s whispered lowly
Is my true love within at home
Wake up, wake up love, it is thine own true lover
Wake up, wake up love, and let me in
For I am tired love and oh, so weary
And more than near drenched to the skin
She’s raised her off her down soft pillow
She’s raised her up and she’s let him in
And they were locked in each other’s arms
Until that long night was past and gone
And when that long night was past and over
And when the small clouds began to grow
He’s taken her hand and they’ve kissed and parted
Then he saddled and mounted and away did go
I must away now, I can no longer tarry
This morning’s tempest I have to cross
I must be guided without a stumble
Into the arms I love the most
もう行かなければ、ぐずぐずしてはおれぬ
この嵐の中を行くしかないのだ
必ずや一直線に導かれるはず
最愛のひとの腕の中へ
心より愛するひとの住まいへ来ると
石段の上に音も立てずにひざまずく
窓の中のあの人へほのかにささやく
心より愛する方よ、いらっしゃるか
目を覚ましておくれ、そなたを愛する者だ
目を覚ましておくれ、中に入れておくれ
この疲れた体は身も心もやつれ果ている
ずぶ濡れをもう通り越しそうな勢いだ
柔らかい羽毛の枕から頭をあげ
ベッドから立ち上がり中に入れる
二人は鍵がかかったように抱きしめ合い
長い夜が更けて過ぎ去っていく
長い夜が更けて朝が訪れると
小さい雲が徐々に大きくなり始めると
手をとって口づけを交わし別れのとき
鞍をつけ馬にまたがり去ってゆく
もう行かなければ、ぐずぐずしてはおれぬ
この嵐の中を行くしかないのだ
必ずや一直線に導かれるはず
最愛のひとの腕の中へ
◆ ザ・ダブリナーズ（ルーク・ケリー）
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