Favorite songs of mine from Ireland, Scotland, … and Japan

気がついたらアイルランドとスコットランドの曲にはまっていた日本人が気が向いたときに歌詞と訳を載せています

TITLE: Gartan Mother’s Lullaby(ガータン・マザーズ・ララバイ)
AUTHOR: Seosamh Mac Cathmhaoil(ショサゥ・マカビール)
PERFORMER: Luke Kelly(ルーク・ケリー)


この子守唄の中には、ケルトなどの神話にでてくる妖精などがかなり登場します。ただ、私はそちらのほうは疎いもので、今後ケルト神話の本でも買って読んでみようかな、なんて思っております。

そういうわけで、アイルランド語(Gaeilge:ゲーリゲ)もちりばめられています。やたらと”h”が活躍する言葉でして、子音が非常に柔らかく響きます。

それはさておき、ルーク・ケリー(Luke Kelly: 1940-1984)が母になり、子供を静かに寝かせつけます。一晩中起きてその歌を聴いていたい気分です。


Gartan: ガータン、アイルランド、ドニゴール州(Co. Donegal)にある地区
Aoibheall: イーバル、ケルト神話に出てくる妖精の名
the Grey Rock: ザ・グレー・ロック、特定の場所を指すのか、「灰色の石、岩、岩山、岩場、石の建造物」を指すのかは不明
leanbhean: ランワン、アイルランド語で「幼い子」をあらわすleanbhの変化したもの、かどうかも不明
the Green Man: ザ・グリーン・マン、アイルランド語ではFear Glas(ファー・グラス)、ケルト神話に出てくる顔じゅう植物の葉で覆われている男、朝に出会うと幸運をもたらすが、夜出会うと不幸が訪れるといわれている
Siabhra: シーブラ、アイルランドの妖精


Sleep, o babe, for the red bee hums
The silent twilight’s fall
Aoibheall from the Grey Rock comes
To wrap the world in thrall
A leanbhean o, my child, my joy
My love and heart’s desire
The crickets sing you lullaby
Beside the dying fire

Dusk is drawn, and the Green Man’s thorn
Is wreathed in rings of fog
Siabhra sails his boat till morn
Across the starry bog
A leanbhan o, the paly moon
Hath brimmed her cusp in dew
And weeps to hear the sad sleep-tune
I sing, o love, to you


おやすみ、蜂のやさしい羽音で
たそがれ時が静かに暮れる
グレーロックのイーバルが
魅惑のベールでこの世を包む
いい子ね、ママの笑顔の宝
心を満たす愛しのあなた
コオロギうたう子守唄よ
ほらもう少しで炎が消える

夜の帳とグリーンマン
霧のリースに包まれる
シーブラの帆があしたに向かう
きらめく星が沼地を照らす
いい子ね、とんがりお月様が
溢れる夜露を滴らせて
涙を流す悲しい歌よ
いい子ね、ママが歌ってあげる


◆ ルーク・ケリー

◆ ザ・コリーズ


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