Favorite songs of mine from Ireland, Scotland, … and Japan

気がついたらアイルランドとスコットランドの曲にはまっていた日本人が気が向いたときに歌詞と訳を載せています

Fisherman Song, The
ザ・フィッシャーマン・ソング

TITLE: The Fisherman Song(ザ・フィッシャーマン・ソング)
AUTHOR: Judy Collins(ジュディー・コリンズ)
PERFORMER: Judy Collins(ジュディー・コリンズ)


好きか嫌いかは別にして、クジラを食べて育ってきた者にしてみたら、この曲は素直に聞くことはなかなか難しいかもしれません。

1973年に発表されたジュディー・コリンズ(Judy Collins: 1939-)のLP『トゥルー・ストーリーズ・アンド・アザー・ドリームズ』に収録されているのですが、「日本人は鯨を捕りすぎて、今ではカタツムリを捕っている」という歌詞があるのです。

日本人である私はこれまでにカタツムリを捕って食べたことはありません。同様に、こういう歌詞を書いたからといってジュディー・コリンズの曲を聴かなくなるとか、ジュディー本人のことを嫌いになるとか、抗議活動をしたくなるとか、そういうこともまったくありません。

体内に異物が入ってきたらある種の防御や攻撃反応がおこるように、「違う」考え方に対して攻撃的態度をとるというのは生物にとっての真理のひとつでしょうし、攻撃されたからといって必ずしも攻撃で返すわけでもないというのもその類でしょう。

この曲が外国のテレビ番組『セサミ・ストリート』で放映されたときは、”The Japanese have caught so many …”の”The Japanese”部分が別の表現(Some of them …)に変わっていたのです。ジュディー・コリンズが書く歌詞は理解できますが、歌詞変更の放送はちょっともったいないな、という感じがします。


The fishermen are pitching pennies in the sand beside the sea
The sunrise hits their oilskin boots and their painted boats and me
They seem to know the ocean like a man knows a woman
She makes him wait around for half the morning for the tide to turn

Pull on the ropes, seine haul fisherman
Never catches more than he knows he can sell in a day
Pull in the nets, seine haul fisherman
Day’s for work and night’s the time to go dancing

They’re drinking beer and laughing and squinting at the sun
Waiting for the gulls to tell them when the fish will come
Their faces brown and weathered from all the nets they’ve run
They’ve learned to wait they always know that the tide will turn

Pull on the ropes, seine haul fisherman
Never catches more than he knows he can sell in a day
Pull in the nets, seine haul fisherman
Day’s for work and night’s the time to go dancing

Pull in the ropes, seine haul fisherman
Never catches more than he knows he can sell in a day
Pull in the nets, seine haul fisherman
Day’s for work and night’s the time to go dancing

Way out on the ocean the big ships hunt for whales
The Japanese have caught so many that now they hunt for snails
My fisherman’s not greedy he seems content to live
With the sun and the sand and a net full of fish when the tide turns

Pull in the ropes, seine haul fisherman
Never catches more than he knows he can sell in a day
Pull in the nets, seine haul fisherman
Day’s for work and night’s the time to go dancing

Pull in the ropes, seine haul fisherman
Never catches more than he knows he can sell in a day
Pull in the nets, seine haul fisherman
Day’s for work and night’s the time to go dancing


波打ち際の砂浜に硬貨を投げ込む漁師の
長靴と漁船にも太陽が焼き付ける
男が女を知ってるように海のことは何でもわかる
男はいつも待たされ役で昼前になるとやっと潮の向きが変化する

綱を引け、地引網する漁師たち
一日で売り切れないほど魚は捕らない
網を引け、地引網する漁師たち
日中は仕事で夜はダンスに繰り出そう

ビールを飲んで笑顔になってまぶしい太陽に目を細める
カモメ待ってりゃ群れが来るのがすぐにわかる
張ってきた網の分だけ顔も赤茶け年季も入る
待つのが体に染み付いて潮が変わるのはお見通し

綱を引け、地引網する漁師たち
一日で売り切れないほど魚は捕らない
網を引け、地引網する漁師たち
日中は仕事で夜はダンスに繰り出そう

綱を引け、地引網する漁師たち
一日で売り切れないほど魚は捕らない
網を引け、地引網する漁師たち
日中は仕事で夜はダンスに繰り出そう

沖へ出たらでっかい船でクジラ狩り
日本人は捕り過ぎで今じゃカタツムリ狩り
こちとらガツガツせずに太陽が出て砂があって
潮が変わって網一杯分魚が獲れれば大満足

綱を引け、地引網する漁師たち
一日で売り切れないほど魚は捕らない
網を引け、地引網する漁師たち
日中は仕事で夜はダンスに繰り出そう

綱を引け、地引網する漁師たち
一日で売り切れないほど魚は捕らない
網を引け、地引網する漁師たち
日中は仕事で夜はダンスに繰り出そう


◆ ジュディー・コリンズ


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