TITLE: Fiesta(フィエスタ)
AUTHOR: Edmund Kötscher/Rudi Lindt/Shane MacGowan/Jem Finer(エドモント・ケッチャー/ルディ・リント/シェーン・マガウワン/ジェム・ファイナー)
PERFORMER: The Pogues(ザ・ポーグス)
『リヒテンシュタイナー・ポルカ』という曲をもとに、ザ・ポーグスのシェーン・マガウワン(1957-2023)とジェム・ファイナーが作ったのがこの『フィエスタ』です。
途中、「三人のうち一人を引き留めて云々」という箇所がでてくるのですが、コールリッジ(Samuel Taylor Coleridge: 1772-1834)の詩に『老水夫行』(the Rime of the Ancient Mariner)最初二行にこうあります。
It is an ancient Mariner,
And he stoppeth one of three.
それは老水夫である
そして三人の中の一人を止めた
また、この曲の舞台はスペインのアルメリアのはずなのですが、ところどころにイタリア語calamari(イカ)、macaroni(マカロニ)、rompere(壊す)、cojones(タマ)、が登場します。まあ、スペイン語とイタリア語は地球規模で見たら「方言」といっても過言ではないかもしれません。
Francisco Vázquez García: フランシスコ・バスケス・ガルシア、人名だとは思うが誰かは不明
Almería: アルメリーア、スペイン南部アンダルシア州南部の海に面した都市
Jaime Fearnley: ハイメ・ファーンレ、ザ・ポーグスの一員ジェームス・ファーンリー(James Fearnley: 1954-)のスペイン語表記
Costello: コステロ、イギリス生まれのミュージシャン、エルビス・コステロ(Elvis Costello: 1954-)、8月25日生まれ、ケート・オリアダン(Cait O’Riordan: 1965-)と1986年に結婚、2002年に離婚
el Rey del America: エル・レイ・デラメリカ、エルビス・コステロが1986年にリリースしたアルバム”the King of America”のスペイン語表記
Cait O’Riordan: ケート・オリアダン、ザ・ポーグスの元ベーシストでエルビス・コステロは元夫
I am Francisco Vázquez García
I am welcome to Almería
We have sin gas and con leche
We have fiesta and feria
We have the song of the chochona
We have brandy and half corona
And Leonardo and his accordione
And calamari and macaroni
Come all you rambling boys of pleasure
And ladies of easy leisure
We must say, adios, until we see
Almería once again
There is a minstrel, there you see
And he stoppeth one in three
He whispers in this one’s ear
Will you kindly kill that doll for me
Now he has won cochona in the bingo
All the town has watched this crazy gringo
As he pulls off the dolls head laughing
And mirado throws its body in the sea
Come all you rambling boys of pleasure
And ladies of easy leisure
We must say, adios, until we see
Almería once again
El veinticinco de agosto
Abrio sus ojos Jaime Fearnley
Para el bebe cinquante cin campari
Y se tendio para cerrarlos
Y Costello el Rey del America
Y suntuosa Cait O’Riordan
Nor vompere mis calliones
Los gritos fuera de las casas
Come all you rambling boys of pleasure
And ladies of easy leisure
We must say, adios, until we see
Almería once again
アルメリアで大歓迎の俺の名は
フランシスコ・バスケス・ガルシア
ミネラルウォーターにカフェラテと
フェスティバルにフェスタが
チョチョナの歌もあるし
ブランデーにハーフコロナも
アコーディオンのレオナルドに
カラマリとマカロニも
楽しみ求めてさまよう若者に
気軽にレジャーを楽しむ女性よ
また今度アルメリアで会おう
その時までアディオス
ほらそこにいるのは吟遊詩人
三人に一人を引き留める者
耳元でささやいて頼んだ
悪いけどあの人形を殺してくれ
見事におコチョナを手に入れて
町はみんなキチガイ野郎にくぎ付け
笑いながら人形の首を引き抜いて
ケアして体だけ海に捨てる
楽しみ求めてさまよう若者に
気軽にレジャーを楽しむ女性よ
また今度アルメリアで会おう
その時までアディオス
八月の二十五日
ハイメ・ファーンレは目を覚ますと
ジン・カンパリを50杯飲み
横になって目を閉じると
アメリカのキングのコステロと
きらびやかなケイト・オリアダンに
タマのツブシをされない
家から出て行けと叫び声
楽しみ求めてさまよう若者に
気軽にレジャーを楽しむ女性よ
また今度アルメリアで会おう
その時までアディオス
◆ ザ・ポーグス
◆ ヴィル・グラーヘ(元歌『リヒテンシュタイナー・ポルカ』)
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