Favorite songs of mine from Ireland, Scotland, … and Japan

気がついたらアイルランドとスコットランドの曲にはまっていた日本人が気が向いたときに歌詞と訳を載せています

Sick Bed Of Cuchulainn, The
ザ・シック・ベッド・オブ・クークラン

TITLE: The Sick Bed Of Cuchulainn (ザ・シック・ベッド・オブ・クークラン)
AUTHOR: Shane MacGowan (シェーン・マガウワン)
PERFORMER: The Pogues (ザ・ポーグス)


国際色豊かな曲です。ドイツ、スペイン、イングランド、アイルランドと頭の中で巡る「旅」です。

内容は日本人の私にはサッパリで、何がどうしてどうなったのか、よく分かりません。

まあ夢だから仕方ないか、という感じです。


McCormack: マコーマック、アイルランド出身のテノール歌手、ジョン・マコーマック(John McCormack: 1884-1945)
Richard Tauber: リチャード・タウバー、オーストリア生まれのユダヤ人テノール歌手リヒャルト・タウバー(Richard Tauber: 1891-1948)
Frankfurt: フランクフルト、ドイツの都市でドイツ語ではフランクフルト・アム・マイン(Frankfurt am Main、「マイン川沿いのフランクフルト」)
Cologne: コローン、ドイツの都市ケルン(Köln)
Frank Ryan: フランク・ライアン(Frank Ryan: 1902-1944)、IRA(アイルランド共和軍)のメンバーであったが、その後メンバーを抜けスペイン内戦に反フランコ派として参加するもイタリア軍に捕らえられる
Blackshirt: ブラックシャート、字義は「黒シャツ」、第一次世界大戦後にイタリアで結成されたファシスト民間軍事組織がその発祥で、イギリスファシスト連合のこともいうが、どちらをさしているかは不明
Madrid: マドリッド、スペインの首都
the Yids: ザ・イッズ、ユダヤ人(総称)を指して使うことば
Cuchulainn: クークラン、アイルランド語のCú(クー「犬」)+Culainn(クラン「クラン(名前)」)=Cú Chulainn(クフラン「クランの犬」)、アイルランドに伝わる神話に登場する英雄で、長年病に臥すことになる
Euston: ユーストン、イングランドのロンドンにあるターミナル駅のひとつ、イングランド北西部に行く列車はここから発車する
Billy In The Bowl: ビリー・イン・ザ・バウル、「ボウル(入れ物)の中にいるビリー」の意であるが、いつの時代の誰の曲なのか、また、曲ではないのか、は不明。ビリーはアイルランドのダブリン出身の生まれつき足のない男で、移動手段はボウル(今で言うところの車椅子か)にたより、後年犯罪を犯して服役したようである
Paks:パックス、パキスタン人
Jocks: ジョックス、スコットランド人やジョッキーやスポーツマンタイプの馬鹿を意味するが、どうにもこうにも理解できない
Cloughprior: クロプライアー、アイルランドのティペラリー県(Co. Tipperary)にある地区


McCormack and Richard Tauber are singing by the bed
There’s a glass of punch below your feet and an angel at your head
There’s devils on each side of you with bottles in their hands
You need one more drop of poison and you’ll dream of foreign lands

When you pissed yourself in Frankfurt and got syph down in Cologne
And you heard the rattling death trains as you lay there all alone
Frank Ryan bought you whiskey in a brothel in Madrid
And you decked some fucking Blackshirt who was cursing all the Yids

At the sick bed of Cuchulainn we’ll kneel and say a prayer
And the ghosts are rattling at the door and the devil’s in the chair

And in the Euston tavern you screamed it was your shout
But they wouldn’t give you service so you kicked the windows out
They took you out into the street and kicked you in the brains
So you walked back in through a bolted door and did it all again

At the sick bed of Cuchulainn we’ll kneel and say a prayer
And the ghosts are rattling at the door and the devil’s in the chair

You remember that foul evening when you heard the banshees howl
There was lousy drunken bastards singing Billy In The Bowl
They took you up to midnight mass and left you in the lurch
So you dropped a button in the plate and spewed up in the church

Now you’ll sing a song of liberty for blacks and Paks and Jocks
And they’ll take you from this dump you’re in and stick you in a box
Then they’ll take you to Cloughprior and shove you in the ground
But you’ll stick your head back out and shout we’ll have another round

At the graveside of Cuchulainn we’ll kneel around and pray
And God is in His heaven and Billy’s down by the bay


マコーマックとタウバーがベッドのそばで歌ってる
ポンチのグラスが足元に天使が頭上に舞っている
左右には悪魔がボトルを手にして立っている
もう一杯毒をくらえば異国の土地が夢に出る

フランクフルトでションベンもらしてケルンで梅毒うつされて
一人でいるときガタンゴトンと聞こえてくるのは死の列車
フランク・ライアンにマドリッドの売春宿でウイスキーをおごってもらって
ユダヤの悪口言っている黒シャツ野郎を叩きのめす

病に臥したクークランにひざまずいてお祈りすれば
お化けは扉をガタガタ揺らし悪魔は椅子に座ってる

ユーストンの酒場でおごってやるぞとどなってみても
誰にも相手にされず窓ガラスを蹴って割ると
表につまみ出されて脳みそにケリを入れられて
錠前がかかった扉から入って同じ事を繰り返す

病に臥したクークランにひざまずいてお祈りすれば
お化けは扉をガタガタ揺らし悪魔は椅子に座ってる

妖精の声が聞こえた胸クソ悪い夜がよみがえる
体臭漂う酔っ払い野郎がビリーインザバウルを歌い
真夜中のミサに招待されてそのまま置き去りにされて
皿の上にボタンを落として教会の中で吐いちまう

黒いのパキにムキムキマンに自由の歌を歌ってやれば
ごみの中から引きずり出されて箱の中に入れてもらって
クロプライアーに連れて行かれて地面に掘って埋められるけど
土の中から頭を出してもう一杯いくかってどなってやろう

クークランの墓場に行ってひざまずきつつお祈りすれば
天にまします神様に下界じゃ海辺にいるビリー


◆ ザ・ポーグス(シェーン・マガウワン)