Favorite songs of mine from Ireland, Scotland, … and Japan

気がついたらアイルランドとスコットランドの曲にはまっていた日本人が気が向いたときに歌詞と訳を載せています

TITLE: Scotland The Brave(スコットランド・ザ・ブレーブ)
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PERFORMER: The Corries(ザ・コリーズ)


スコットランドのハイランド地方の民族衣装であるとされるキルト(男性の正装でスカートのようなもの)にはポケットがついていません。そこで、ポケットの役割をするスポランと呼ばれる大きいモノをちょうど前にぶら下げます。

そんなスコットランドで、「スコットランド・ザ・ブレーブ(Scotland the Brave)」といえば、スコットランドを代表する曲として、「フラワー・オブ・スコットランド」とともに親しまれています。

そして、その「フラワー・オブ・スコットランド」を作ったザ・コリーズが「スコットランド・ザ・ブレーブ」をパロディーにして歌っています。

独立が来る日も近いとうたわれていますが、独立の是非を問う住民投票が2014年9月18日に実施され否決されました。ヤンガービールで祝杯を、というところまではいかなかったようです。


Scotland the Brave: スコットランド・ザ・ブレーブ、スコットランドを代表する曲
Pakistanis: パキスタニーズ、パキスタン人
Andy Capp: アンディー・カップ、昭和30年代からイギリスのデーリー・ミラー紙に掲載された漫画のタイトルで、その主人公
Elton John: エルトン・ジョン、1960年代から現在まで活躍を続けるイングランドを代表するアーチスト
The Rolling Stones: ザ・ローリング・ストーンズ、1960年代から現在まで活躍を続けるイングランドを代表するグループ
Jews: ジューズ、ユダヤ人
VP: ヴィーピー、イングランドのキングストンにあるVine Products社製のワイン
Scottish: スコティッシュ、スコットランドの
Andy Stewart: アンディー・スチュワート、1950年代から活躍したグラスゴー出身の歌手、93年に死去
the Corries: ザ・コリーズ、この曲を歌っているスコットランドを代表するデュオ、向かって左側がロイ・ウイリアムソン(Roy Williamson: 1936-1990)、右がロニー・ブラウン(Ronnie Browne: 1937-)、デビュー当時は3人組
Conservatives: コンサーバティブズ、保守党
Labours: レイバーズ、労働党
the Kirk: ザ・カーク、スコットランド国教会
Younger’s Beer: ヤンガーズ・ビア、18世紀後半に設立されたビール会社のビール


Land o the purple heather, land o the dirty weather
Land where the midges gaither, Scotland the Brave
Land o the Pakistanis, Andy Capp an Saturday sannies
Land where they sell their grannies, Scotland the Brave

Used to say in faither’s day, you could hear the bagpipes play
But now you hear the regal tones o Elton John an The Rolling Stones
Land that is full o stinkers wee fat Jews an VP drinkers
Whisky put a lot o stinkers into Scottish graves

Land that is full o skivers, comic singers, deep sea divers
Turbans on our bus condrivers, Scotland the Brave
Land o the brutal bobbies, councillers wi part-time jobbies
Architects wi payin hobbies, Scotland the Brave

The tourists come here every year to see all our historic gear
But all they see is loads o navvies, high rise flats wi concrete lavvies
Land o the artic lorries, Andy Stewart an the Corries
Land where everybody borries, Scotland the Brave

Land o the kilt an sporran underneath there’s nothin worn
How I wish the wind was warm, Scotland the Brave
I must admit it’s pretty gruesome walking about wi your frozen twosome
It’s all we’ve got we must not lose them, Scotland the Brave

Conservatives try to assure us, Labours hard put to endure us
The Kirk puts curbs on our enjoyment, government makes unemployment
Never mind the day is near when independence will be here
We’ll drink a toast in Younger’s beer to Scotland the brave


ヘザーは紫、天気はどんより
ハエが集まるスコットランド勇敢なり
パキスタン人、アンディー・カップに土曜のお出かけ
姥捨てられるスコットランド勇敢なり

昔の父の日にはバグパイプの演奏を耳にしたけど
今ではそれもエルトン・ジョンにローリング・ストーンズ
くさい奴らにユダヤのデブに酔っ払い
ウイスキーでみんなまとめて墓の中

どこを見ても無職にパロディー歌手に潜水夫
バスの運ちゃんはターバン巻いたスコットランド勇敢なり
野蛮なおまわりにアルバイトをする議員さんに
建築家は趣味に金かけるスコットランド勇敢なり

観光客は毎年この地に来ては歴史を探訪
土方の群れに便所つきのコンクリマンション
大型トレーラーにアンディー・スチュワートにザ・コリーズ
誰もがくそをたれてるスコットランド勇敢なり

キルトにスポランをつけてその下は何も着けず
あたたかい風を待ち焦がれるスコットランド勇敢なり
こんな二人で歩いているとぞっとするけど
やっぱりいないとまずいスコットランド勇敢なり

保守党は安心を掲げ労働党は我慢を強いる
国教会は娯楽をせばめ、政府は失業者を生み出す
心配は要らない、独立の日が来るのも近い
ヤンガービールで祝杯をあげるスコットランドよ勇敢なり


◆ ザ・コリーズ(ロイ・ウイリアムソン)


Comments

“Scotland The Brave
スコットランド・ザ・ブレーブ” への2件のフィードバック

  1. 当時のスコットランドの状況を歌ったものだけあって、歌詞を読んでもその意味を図りかねるところがありますが、スコットランドという地方(田舎)からの言語も文化も国も違う土地であるイングランドに対する「なにくそこの野郎」という気概が伝わってきますね。「心配は要らない、独立の日が来るのも近い、ヤンガービールで祝杯をあげるスコットランドよ勇敢なり」の部分での大歓声でなおさらそれを強く感じます。

    1. 別に「スコットランド」ファンではないのですが、なぜかしら、アイルランドとスコットランドには肩入れしたくなる「何か」があって、だからこそ、こうやって、何かしらの自慰的活動をしているのかもしれません。
      そして、別にアンチ・イングランドでもないのです。そこら辺に転がっている何の利害関係ももたない日本人なのです。

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