Favorite songs of mine from Ireland, Scotland, … and Japan

気がついたらアイルランドとスコットランドの曲にはまっていた日本人が気が向いたときに歌詞と訳を載せています

TITLE: A Scottish Holiday(ア・スコティッシュ・ホリデー)
AUTHOR:
PERFORMER: The Corries(ザ・コリーズ)


曲の途中で何度か笑いが起こるのですが、全く笑えません。笑えないとは、自分の基準に照らし合わせて面白くないから笑ってやらないぞ、という意思表示ではなく、何が面白いのかが分からないのです。

スコットランドの地名のオンパレードなので、その場所がどんな意味合いを持つのかが分からないといけないのでしょうが、日本人である身にとっては難問です。

でも、地名で笑いが起こるということは「何かがあるんだな、あったんだな」ということだけは分かります。


Scottish: スコティッシュ、スコットランドの
Andy Stewart: アンディー・スチュワート、1950年代から活躍したグラスゴー出身の歌手、93年に死去
the Clyde: ザ・クライド、スコットランドのグラスゴーを流れるクライド川
Crianlarich: クリアンラリフ、グラスゴーから北へ50キロぐらいいったところにある場所
Rannoch Moor: ラノフ・ムーア、クリアンラリフからさらに北にあるラノフ湖周辺地帯
RAC: アールエーシー、ロイヤル・オートモービル・クラブ(Royal Automobile Clue)、日本でいうところのJAFにあたるような協会か
a Honda: ア・ホンダ、ホンダ車
Tokyo: トーキョー、日本の首都東京
Oban: オバン、スコットランド南西部のヘブリディース諸島を臨む港町
Mull: マル、スコットランドのヘブリディース諸島の中でもスコットランド本土に近いほうの島のひとつであるマル島
Gowrie: ガウリー、スコットランド中央部のパーシャー(Perthshire)地方の呼び名
Ali Brothers: アリ・ブラザーズ、スコットランドのエジンバラ郊外に同じ名前の店があるが、アリさんが住んでいそうな大都市ならありそうな名前なので、おそらくどこかは不明だが店の名前だと思われる
a Gideon Bible: ア・ギデオン・バイブル、国際ギデオン協会が世界各地のホテルなどに無料で置いてもらっている、たいてい引き出しの中に入っている聖書
DDT: ディーディーティー、ジクロロジフェニルトリクロロエタン(DichloroDiphenylTrichloroethane)という名の農薬
Birmingham: バーミンガム、イングランド中西部の都市
Berwick: ベリック、イングランド北端の町ベリック・アポン・トゥウィード(Berwick-upon-Tweed)
Lerwick: レリック、スコットランドのシェトランド本島の町
Dundee: ダンディー、スコットランド東岸にある町


So ye think you’re gaein tae the north tae spend a holiday
‘Cause you’re vaguely Scottish on yer mither’s side
An you’ve heard o ancient glories both renowned in song an story
Kilts an haggis, Andy Stewart an the Clyde

Ye go up by Crianlarich, it’s the gateway to the north
An the scenery will please your eyes I’m sure
Ye take oot your picnic basket ‘cause the car has blown a gasket
In the middle o a place called Rannoch Moor

So you telephone the garage listed in the tourist guide
That was published for you by the RAC
But by design or by intention or they just forgot to mention
That the garage closes doon for half past three

So you’re towed behind this tractor tae a corrugated shed
That’s surrounded by farm implements an carts
And you scratch your head an wonder why you ever bought a Honda
‘Cause they’ll have to send to Tokyo for the parts

So you board the train for Oban and you get the boat to Mull
Feelin like you’ve had a night upon the tiles
Ye pay twenty pence for coffee with a tang o diesel oil
Your experience in the swindle o the isles

But your pulse begins to quicken at the thought of berry-pickin
So you take a trip to Gowrie for a spell
Wi some wellies o your mithers that she bought in Ali Brothers
And a Gideon Bible pinched frae yer hotel

So you’re standin pickin rasps bein stung to death by wasps
The midges an the clegs are makin free
An the bairns have ate the berries an contracted dysentery
‘Cause last week they sprayed the crop wi DDT

So you’re headin back to Birmingham more waterlogged than tanned
But no signs of habitation can you see
When you thought you were in Berwick you were actually in Lerwick
‘Cause some vandal changed the signpost in Dundee


なるほどそれで北で休みを過ごすんですね
母方がどうやらスコットランド系だということで
それに歌や話にも受け継がれるいにしえの輝きや
キルトにハギス、アンディー・スチュワートにクライド川もご存知で

クリアンラリフまで行けば北への玄関口なんです
景色に目が喜ぶこと間違いありません
バッテリーがとんだらお弁当箱でピクニック
周りは見渡す限りラノフムーアなる場所です

RACが旅行客のために出版した
旅行ガイドにでている工場に電話しても
デザインかわざとかあるいは単に忘れただけなのか
その工場は3時半には閉まってしまうんです

だからトラクターにひかれてトタン小屋へ行くと
農機具や大八車がまわりに置いてあります
車の部品は東京まで連絡しないとこないんで
なんでホンダなんか買ったんだと頭をかきむしってしまうんです

オバン行きの電車に乗ってマル行きの船に乗ります
夜はタイルの上で過ごしたって気分になります
石油くさいコーヒーに20ペンスの金を払って
島のボッタクリを経験するわけです

木の実狩りのことを考えるとドキドキしてきます
それでガウリーへのつかの間の旅行に行きます
お母さんがアリブラザーズで買ったきた長靴を履いて
ホテルから拝借してきた聖書をもっていきます

死ぬほど蜂に刺されながらラズベリー狩りを
ハエやブヨも飛びまわっている中でやります
子供がベリーを食べて赤痢にかかったのは
先週DDTをまいたばかりだったからなんです

日には焼けずに水ぶくれでバーミンガムに向かっても
一向に人が住んでいる気配などありません
べリックだと思ったらそこはレリックだったんです
どこかの野蛮人がダンディーの標識を変えたんですね


◆ ザ・コリーズ(ロイ・ウィリアムソン)