TITLE: The Wicked Messenger(ザ・ウィッキド・メッセンジャー)
AUTHOR: Bob Dylan(ボブ・ディラン)
PERFORMER: Bob Dylan(ボブ・ディラン)
人に自分の体験談を話すとき、実際に体験したままを話すことは難しいと思います。いや、無理だと思います。何らかの先入観や演出力があいまって、気づいたら話が違う方向に大きくなっているということも皆無ではありません。
誰かにある事柄を伝えなければならないときも同じです。部長から言われた「この書類、できれば来週中に仕上げといて」を「今日中に仕上げなくちゃいけないから残業する」に変換して妻に伝えることも、市井のメッセンジャーのなせる業だと思います。
Eli: イーライ、現在のヨルダン川西岸パレスチナ自治区にある場所の名前
There was a wicked messenger
From Eli he did come
With a mind that multiplied the smallest matter
When questioned who had sent for him
He answered with his thumb
For his tongue it could not speak, but only flatter
He stayed behind the assembly hall
It was there he made his bed
Oftentimes he could be seen returning
Until one day he just appeared
With a note in his hand which read
The soles of my feet, I swear they’re burning
Oh, the leaves began to fallin’
And the seas began to part
And the people that confronted him were many
And he was told but these few words
Which opened up his heart
If ye cannot bring good news, then don’t bring any
邪悪な心の使いがひとり
イーライから来たという
些細なこともでかい話にして
誰に呼ばれたのかきかれても
親指を使って答えるだけ
口がきけないおべっか使い
講堂裏を住処にして
寝泊まりするのもそこらしい
帰る姿も何度も見ているが
ある日姿を見せたとき
足の裏が絶対に燃えていると
手にしたメモに書いてあった
葉があちこち散りはじめ
海が左右に裂けてゆく
挑んでくる人は多けれど
言われた言葉はほんの少し
これに心が開花する
いい知らせがないならもう来るな
◆ ボブ・ディラン
◆ ザ・フェイセズ(ロッド・スチュワート)
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