TITLE: The Sanitarium Blues(ザ・サニタリアム・ブルース)
AUTHOR: Townes Van Zandt(タウンズ・ヴァン・ザント)
PERFORMER: Townes Van Zandt(タウンズ・ヴァン・ザント)
サナトリウム(sanatorium)ということばは、日本では結核患者などを収容する療養所という意味で用いられましたが、てっきりこの曲のタイトルにもなっているsanitarium(療養所)がなまってできたと思いこんでいました。
ところが、どうやら、そうではないらしいのです。sanatoriumということばとは別に、sanitary(衛生)からの類推でsanitariumができたのでは、という記載も見えるのです。
それはさておき、作者のタウンズ・ヴァン・ザント(Townes Van Zandt: 1944-1997)は若いころ双極性障害と診断され精神病院に入院を余儀なくされた経験を持つようです。
Thorazine: ソラジン、薬品名クロルプロマジンの商品名、抗精神病薬
TB: ティービー、結核(tuberculosis)の略
The folks they just can’t take no more
Throw you in the back seat, slam the door
No stoppin’ as down the road you go
Got no time to lose
Gigantic one-way gate ahead
You’re thinkin’, man, I’d as soon be dead
They decided to give you life instead
The sanitarium blues
Big ol’ nurse all dressed in white
Slaps you on a table in the middle of the night
Then he straps you down real tight
You’re wonderin’, what’d I do
They hose you down, make sure you’re clean
Wrap you up in hospital green
Shoot you full of Thorazine
The sanitarium blues
Could be TB or maybe a tumor
Eavesdropping on the doctors, listening to the rumors
Can’t see your friends, hear the hum of the wheels
Hey, my man, you know how it feels
Like the sanitarium blues
Then upon some sunlit day
They figure there’s no need for you to stay
They’re pretty sure you can’t be cured
So they send you on your merry way
You hit the pavement, hang around
Nobody’s on the outside to be found
You’re just tryin’ to stay above the ground
You start to thinkin’, what’s the use
The sanitarium blues
The sanitarium blues
みんな、もう我慢できないからって
後部座席に押し込まれドアをバタンと閉められて
車が進んでいる間止まれない
ぐずぐずしている時間もない
巨大な片開の扉が目の前にくる
これなら死んだ方がましかって思うやつ
でもそうじゃなくて生かしてやるって
精神病院ブルース
白ずくめのでっかい看護師に
真夜中テーブルにたたきつけられて
ぎゅうぎゅうに縛り付けられる
どうしよう、って思うよ
ホースを使って体をきれいにされて
病院の緑色に体を巻かれて
ソラジン満タンの注射をうたれて
精神病院ブルース
ひょっとしたら結核か腫瘍かも
医者の話を盗み聞き、噂話が聞こえる
友達には会えないし、タイヤの音もきこえない
どんな感じか、わかるか
精神病院ブルースみたい
その後太陽が照り付ける日
もうここにいなくてもいいって言われて
もう治せないってちゃんとわかって
楽しい道に送り出してくれた
舗装路に出て、うろうろしても
外に出ても誰もみつからない
ただ地面の上にいましょうって感じ
何だったんだ、って思ってきた
精神病院ブルース
精神病院ブルース
◆ タウンズ・ヴァン・ザント
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