TITLE: The Rising Of The Moon(ザ・ライジング・オブ・ザ・ムーン)
AUTHOR: John Keegan Casey(ジョン・キーガン・ケイシー)
PERFORMER: The Dubliners(ザ・ダブリナーズ)
アイルランドという国は、過去にも大英帝国に上から押さえつけられていたという歴史を有している国です。そのような状況で、18世紀終わりごろに大英帝国に対する反乱を起こします。元はイギリス国教会によって権力を奪われた長老派(プレスビテリアン)が中心になって組織したザ・ユナイテッド・アイリッシュマンというグループによって起こされました。
そんな1798年の反乱をテーマにしたのが、今回の曲です。「槍をもって月明りとともに自由を求めて戦おう」、そんな感じの歌です。
この中に、hurrah(フラー)ということばが登場しますが、スペルも多々あって、hurray, hurrah, そしてhooray(フーレイ)などもあります。どれもだいたい似たような意味ですが、日本語の「フレー、フレー、紅組」のフレーの語源ともいわれています。元は戦いの雄叫びだと思います。
ちなみに、メロディーは『ザ・ウェアリング・オブ・ザ・グリーン(The Wearing Of The Green)』と同じです。
buachaill: ブハール、アイルランド語で「少年」という意味
And come tell me Sean O’Farrell
Tell me why you hurry so
Hush me buachaill, hush and listen
And his cheeks were all aglow
I bear orders from the captain
Get you ready quick and soon
For the pikes must be together
At the rising of the moon
At the rising of the moon
At the rising of the moon
For the pikes must be together
At the rising of the moon
And come tell me Sean O’Farrell
Where the gathering is to be
At the old spot by the river
Quite well known to you and me
One more word for signal token
Whistle out the marching tune
With your pike upon your shoulder
At the rising of the moon
At the rising of the moon
At the rising of the moon
With your pike upon your shoulder
At the rising of the moon
Out from many a mud wall cabin
Eyes were watching through the night
Many a manly heart was beating
For the blessed morning light
Murmurs rang along the valley
To the banshee’s lonely croon
And a thousand pikes were flashing
By the rising of the moon
By the rising of the moon
By the rising of the moon
And a thousand pikes were flashing
By the rising of the moon
All along that singing river
That black mass of men were seen
High above their shining weapons
Flew their own beloved green
Death to every foe and traitor
Whistle out the marching tune
And hurrah, me boys, for freedom
‘Tis the rising of the moon
‘Tis the rising of the moon
‘Tis the rising of the moon
And hurrah, me boys, for freedom
‘Tis the rising of the moon
ショーン・オファレルこっちに来て
なぜそんなに急いでいるのか聞かせてくれ
とにかく落ち着いて聞いてやれ
頬は真っ赤に火照っている
大将から命令をもってきた
今すぐ準備をしろ、すぐに
月がのぼったときに
槍をもって集まるのだ
月がのぼったときに
月がのぼったときに
月がのぼったときに
槍をもって集まるのだ
ショーン・オファレルこっちに来て
どこに集まるのか聞かせてくれ
みんながよく知っている
川沿いの昔からの場所だ
あと一言、合図の言葉で
行進の笛をならすから
月がのぼったときに
肩に槍をかついで集まるのだ
月がのぼったときに
月がのぼったときに
月がのぼったときに
肩に槍をかついで集まるのだ
泥壁のどの家からも
夜に向かって目が光っている
心臓も男らしくドクドク音を立て
朝の恵みの光を求めている
谷をそよぐ風が妖精の
寂しそうな鳴き声に応えている
月がのぼったころには
もう千もの槍が光を放っている
月がのぼったころには
月がのぼったころには
月がのぼったころには
もう千もの槍が光を放っている
メロディーを奏でる川に
闇に潜む男の集団が見える
高々と揚げられた男の武器で
わが愛する緑がはためいている
敵にも裏切り者にも死を
行進曲の笛を鳴らせ
月がのぼるということは
自由を求めていかねばならぬ
月がのぼるということは
月がのぼるということは
月がのぼるということは
自由を求めていかねばならぬ
◆ ザ・ダブリナーズ(ルーク・ケリー)
◆ ジュディー・コリンズ
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