Favorite songs of mine from Ireland, Scotland, … and Japan

気がついたらアイルランドとスコットランドの曲にはまっていた日本人が気が向いたときに歌詞と訳を載せています

Pancho And Lefty
パンチョ・アンド・レフティー

TITLE: Pancho And Lefty(パンチョ・アンド・レフティー)
AUTHOR: Townes Van Zandt(タウンズ・ヴァン・ザント)
PERFORMER: Townes Van Zandt(タウンズ・ヴァン・ザント)


pass away(通り過ぎて遠くに行く)
kick the bucket(バケツを蹴る)
bite the dust(ほこりを噛む)

「死ぬ」という意味の、英語での婉曲表現です。

パンチョ・アンド・レフティー(Pancho And Lefty)にも、その中の一つbite the dustがthe dust that Pancho bit(パンチョが噛んだほこり)という箇所にでてきます。

詩篇72編9章にこうあります。

The desert tribes will bow before him and his enemies will lick the dust.
(砂漠の民は彼の前で頭を垂れ、彼の敵は砂埃をなめることになる。)

lickがどうやってbiteに転じたかは生きていなかったので知りませんが、辞書には「死ぬ」という意味の婉曲表現である、と記載されるまでになりました。

さて、ほこりを噛んだのはパンチョ、この世に残ったレフティーにも祈りを捧げてくれ、仕方なかったんだ、と続いています。

心が優しいのはタウンズ・ヴァン・ザント(Townes Van Zandt: 1944-1997)だと思います。


Mexico: メキシコ、アメリカ合衆国の南に位置する国
Ohio: オハイオ、アメリカ合衆国の北東部の州でエリー湖をはさんで対岸はカナダ
Cleveland: クリーブランド、オハイオ州の都市


Living on the road my friend
Was gonna keep you free and clean
Now you wear your skin like iron
Your breath’s as hard as kerosene

You weren’t your mama’s only boy
But her favorite one it seems
She began to cry when you said goodbye
And sank into your dreams

Pancho was a bandit boys
His horse was fast as polished steel
Wore his gun outside his pants
For all the honest world to feel

Pancho met his match you know
On the deserts down in Mexico
Nobody heard his dying words
Oh but that’s the way it goes

And all the federales say
We could have had him any day
They only let him hang around
Out of kindness I suppose

Lefty he can’t sing the blues
All night long like he used to
The dust that Pancho bit down south
Ended up in Lefty’s mouth

The day they laid poor Pancho low
Lefty split for Ohio
Where he got the bread to go
Oh there ain’t nobody knows

All the federales say
We could have had him any day
They only let him slip away
Out of kindness I suppose

The poets tell how Pancho fell
Lefty’s livin’ in a cheap hotel
The desert’s quiet and Cleveland’s cold
So the story ends we’re told

Pancho needs your prayers it’s true
But save a few for Lefty too
He just did what he had to do
Oh now he’s growing old

A few gray federales say
They could have had him any day
They only let him go so wrong
Out of kindness I suppose

A few gray federales say
They could have had him any day
They only let him go so wrong
Out of kindness I suppose


移動しながら生きることで
自由きままでさっぱりのはずが
まとう素肌は鉄のようで
吐く息からは灯油のにおい

一人っ子ではなかったが
一番愛を注いでいたママの
涙の前には別れのことば
夢の中に潜っていった

パンチョって奴はやくざな男で
馬の速さはピカピカの鋼
ピストルがズボンの中から顔を出し
触れ合う世界に嘘はない

パンチョが奴に会ったのは
南はメキシコ砂漠の地
死に際の言葉は誰も聞かず
でもことの行方はこんな感じ

保安官もみんな言ってる
いつでも捕まえられたって
ただ泳がせてるだけだって
みんな心が優しいのかも

ブルースが歌えないレフティーは
昔みたいに一晩中は無理だ
パンチョが南でくたばっちまい
結局レフティーに軍配があがる

パンチョが大地に埋められた日
レフティーはひとりオハイオに向かってく
パンでも買って生きてくのか
そんなことは誰も知らない

保安官もみんな言ってる
いつでも捕まえられたって
ただ泳がせてるだけだって
みんな心が優しいのかも

詩人がうたうパンチョの崩れる姿
レフティーは木賃宿に仮住まい
音のない砂漠とつめたいクリーブランド
そんな最後で話は終わる

パンチョに祈りを捧げてほしいが
レフティーにも少しは祈ってくれ
成り行きでああなっちまったんだ
もうあとは老いの一途をたどるだけ

白髪の保安官も数人言ってる
いつでも捕まえられたって
道を間違えさせてしまったって
みんな心が優しいのかも

白髪の保安官も数人言ってる
いつでも捕まえられたって
道を間違えさせてしまったって
みんな心が優しいのかも


◆ タウンズ・ヴァン・ザント


Comments

“Pancho And Lefty
パンチョ・アンド・レフティー” への2件のフィードバック

  1. 冨田正昭のアバター
    冨田正昭

    こんにちは、2011年の投稿記事ですが今になって見つけて読みました。
    好きな歌、ずっと歌の内容をきちんと知りたかったのでとても嬉しいです。
    ありがとうございました。

  2. こちらこそ、見つけて読んでくださってありがとうございます。この歌が好きな人がいらっしゃることを知ることができて、こちらもうれしく思っております。
    コメントありがとうございました。

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